基地のフェンス「必ずなくなる」 世界平和アピール七人委員会のメンバー、新基地反対の市民激励 抗議行動続く、500人規模の集会も


この記事を書いた人 問山栄恵
辺野古新基地建設に反対する市民を激励する「世界平和アピール七人委員会」の委員たち=21日午前、沖縄県名護市辺野古

  【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する市民ら約80人が21日午前8時30分、米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まった。市民は工事のための資機材を搬入するトラックに向かって「海を埋めるな」「軍事基地はいらない」などと声を上げた。
  
  この日は500人規模の座り込み集会が予定されており、県内外から多くの反対する人たちが参集。同日午後6時から那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれるシンポジウムに参加する「世界平和アピール七人委員会」の委員も視察に訪れ、市民を激励した。同委員会は1955年、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹氏らが創設。沖縄に関心を注ぎ、過重な基地負担解消や辺野古新基地建設に反対する声明などを発表してきた。
  

米軍キャンプ・シュワブゲート前で辺野古新基地反対の声を上げる市民

  委員の慶應義塾大学名誉教授の小沼通二さんは、「世の中に変わらないことはない。冷戦も終わり、ベルリンの壁もなくなった。この(基地の)フェンスも必ずなくなる」と強調。名古屋大学名誉教授の池内了さんは「一人一人の叫びや歌はそれだけでは小さな力だが、大きな力にいずれはなる。辺野古の問題は沖縄の問題でも日本の問題でもなく、地球の問題だ」と力を込めた。

【琉球新報電子版】