証拠品放置、拳銃も 宜野湾署 劣化著しく使用不能


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宜野湾署

 宜野湾署で今年3月、取扱者不明の薬物や実弾など証拠品約40点が長年放置された状態で見つかった問題で22日、米軍基地の跡地で見つかった拳銃1丁も放置されていたことが捜査関係者への取材で分かった。沖縄県警は、これらの証拠品が放置されていた経緯などを詳しく内部調査している。

 捜査関係者によると、拳銃は2016年ごろ米軍基地の跡地から発見された。著しく劣化しており、拳銃として使用できない状態で、既に業者に委託処分されたという。

 一方、県警組織対策課によると、証拠品の中にあった危険ドラッグとみられる物は、取り扱い時点では違法薬物ではなかったという。当時の通称「脱法ドラッグ」だったとみられる。2013年ごろから脱法ドラッグの規制は強化されており、現在は違法な危険ドラッグに指定されている物の可能性がある。

 県警は22日現在、詳細な説明をしていない。琉球新報の取材に対しては、証拠品が放置されていた個別の経緯などについての説明を控えるとした上で、「当時の関係者への聴き取りや書類の精査などを進めて適正に対応する」とした。