「米軍の体制ずさん」 部品落下、嘉手納基地での降下訓練に沖縄県議会が抗議決議


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沖縄県議会(資料写真)

 沖縄県議会11月定例会(新里米吉議長)が27日開会した。本会議では10月後半に相次いだ米軍特殊作戦機からの部品落下や嘉手納基地内でのパラシュート降下訓練、相次ぐ米軍人・軍属による事件事故などを非難し、再発防止や降下訓練の中止などを求める抗議決議、意見書を全会一致で可決した。

 意見書では、相次ぐ部品落下について「米軍のずさんな安全管理体制に県民の不安や不信感は増幅するばかり」と批判。パラシュート降下訓練についても「重大な事故につながりかねない極めて危険なものであり、到底容認できるものではない」とした。県議会は決議・意見書の可決を受け、週明けにも関係機関に要請する予定で、要請場所については県議会を含めて関係機関と調整する。

 本会議には玉城デニー知事が登壇し、焼失した首里城再建について「県民の皆さまの声をしっかり受け止め、首里城の復旧・復興の早期実現に向け、県議会の皆さまとも思いを一つにして全力で取り組む」と語った。

 11月定例会には県側から総額3億1744万円の補正予算案を含む37件の議案が提出された。