「自由に遊びたい」「もうヘリを見たくない」 毎日米軍機の危険にさらされている子どもたちの思い【全文】


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
普天間第二小学校の上空を飛行する米軍機=2018年9月、宜野湾市新城

 【宜野湾】宜野湾市新城の普天間第二小学校で起きた米軍ヘリ窓落下事故から13日で2年を迎え、同小で事故を忘れないため全体集会「12・13を考える日」が開かれた。集会に参加した児童から「もう米軍機は飛ばないでほしいです。自由に遊びたいです」(3年)などと記した感想文が学校に寄せられた。

 2年生の児童は「正直、もうヘリを見たくないです。でも、もくし(目視)する時は仕方なく見ます。命を守るためです。もう真上を飛ばないでほしいです」と書いた。1年生の児童は「運動場が使えなくなったら鉄棒もできなくなるし、鬼ごっこもできなくなるから嫌です。だから飛ばないでほしいです」と訴えた。

 事故時2年生で運動場で体育の授業を受けていたという4年生は、落下の大きな音が聞こえ驚いたという。教室で皆が怖がっていると先生が泣きながら話し、本人も泣いたという。今は笑顔でドッジボールなどをやっているとしたが、「またヘリや飛行機の部品が落ちてきたら絶対に許しません」と思いをつづった。

■各学年児童の感想

1年生
 うんどうじょうがつかえなくなったら、てつぼうもできなくなるし、おにごっこもできなくなるからいやです。だから、とばないでほしいです。

2年生
 2年前に、へりのぶひんがらっかしました。正直、もうヘリを見たくないです。でも、もくしするときは、しかたなく見ます。いのちをまもるためです。もう、ぶひんや、ま上をとばないでほしいです。

3年生
 2017年12月13日、午前10時8分に、わたしたちの学校にヘリコプターのまどがおちて2年がたちました。もう米ぐんきはとばないでほしいです。そして、自由に遊びたいです。

4年生
 2年前、私は4年生と、体育をしていました。その時は、ふつうに体育をしていたけど、ちょっととおくで、おおきな音がきこえて、ビックリしました。先生が、すぐに、「ひなんをして!」と言って、私たちは、すぐに、にげました。教室で、みんなこわがっていると、先生がきて、なきながら、話していました。私も、こわくて、泣いてしまいました。今は、おにごっこや、ドッチボールや、サッカーも、楽しそうに、えがおでやっています。また、ヘリコプターや、ひこうきのぶひんがおちてきたら、ぜったいにゆるしません。

5年生
 私は今日の話を聞いて、そのときよりもこわくなりました。私達が安全に学校生活を過ごせるように、校長先生や、先生方は、色んな努力をしてくれているということが分かりました。いっぱい元気づけてくれて、うれしかったです。でも、もしヘリの部品などが、人の多い休み時間などに落ちて、命がぎせいにされたら…。ということを考えると、とてもこわくなります。これからも「聞いて、止まって、見て、こわいと思ったらにげる」を守って、楽しく学校生活を過ごしたいです。

6年生
 2回目の12・13を考える日をむかえたけどきのうまで、忘れてはいけないことなのに忘れてしまっていた。自分たちからしたら、おおげさなことだとは思わないけど、先生たちからしたら、おおきなことだとあらためて知った。普二っ子だからこそ、ちゅういしなきゃいけないところで、今このじょうたいにいるのも普二っ子だけなので、これをできるだけいいほうこうにもっていけたらいいです。