辺野古工事はスカイツリー14個分、新国立競技場は5・8個分、沖縄そばだと・・・


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子

米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡って政府が事業完了までに約12年、工費の見積もりを9300億円と示した。2014年に明示した3500億円から約2・7倍になった。

9300億円はどのくらいの金額なのか。沖縄県の玉城デニー知事は26日、次のように表現した。

「延伸を含めた沖縄都市モノレール整備事業の約5・7倍」

沖縄都市モノレールの整備事業は那覇空港駅から首里駅までが1100億円、今年10月に延伸された首里駅ーてだこ浦西駅までは525億円の合計1625億円がかかっている。これを距離で換算すると、9300億円あれば、那覇空港駅から沖縄本島北部の大宜味村までモノレールを走らせることができる。

 

「新国立競技場の約5・8倍」

東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の事業費は約1600億円。

「東京スカイツリーの約14倍」

東京の観光名所・スカイツリーの総事業費は650億円。

玉城知事はこれらの数字を挙げ、「類を見ない巨額の予算を費やす事業になる」と指摘した。

ちなみに、9300億円は沖縄のソウルフード沖縄そば(500円)の何杯分かも計算してみると、18億6000万杯分になった。

今回、政府は9300億円という試算を示したが、これまでの経緯を踏まえれば、今後も試算よりも費用が増え、工期もさらに延びる可能性がある。沖縄県は辺野古新基地建設にかかる費用を2兆5500億円と試算している。