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子どもが運営する国際映画祭 その狙いとは? 映画監督の宮平貴子さん


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
講演する映画監督の宮平貴子さん=11日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 琉球新報社は11日、会員制講座「step☆なりたい私へ」の第4回講座を那覇市の琉球新報ホールで開いた。映画監督の宮平貴子さんが「夢は叶(かな)えてからが勝負!~映画と子どもにもらったヒント~」と題し講演した。漫画を描くのが好きだった自身の小学校時代や、子どもたちが主役となり世界の映画作品を紹介する「こども国際映画祭in沖縄(KIFFO)」の取り組みを紹介し、「大人は子どもの『好き』に注目してほしい」と語った。

 宮平さんは「映画を通じて人生を豊かにする」をモットーにしており、自身が思う豊かさの定義を「自分が自分らしく楽しく生きられること」と話した。

 映画は「未経験のことに挑戦できる可能性がある」と説明。子どもたちが運営に関わる映画祭は「子どもには早いとタブー視せずに知りたいをサポートする」ことを理念の一つとしていると紹介した。

 映画祭の一環で、2月8日に琉球新報ホールで上映予定のイラン映画「自転車」には、沖縄に似たゆいまーるや戦争で学校に通えなかったお年寄りが描かれている。「人々の日常を知ることでみんながその国の平和を願う。1人でも一歩でも行動を起こせば何か変わるのではという思いで作品を選んでいる」と語った。

 次回は3月14日。フルーティストの渡久地圭さん。詳しくはhttps://ryukyushimpo.jp/step/