街のオアシスに 那覇市えびす通りに新名所 御利益ガーデンに人集う クラフトビールも販売


社会
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青空の下、街中のオアシス的な開放感を楽しむ来場者ら=那覇市牧志の恵比寿御利益庭園

 【那覇】沖縄県那覇市牧志のえびす通りに12月13日にオープンした「恵比寿御利益庭園(えびすごりやくガーデン)」が、新名所として人気を呼んでいる。同所は高齢化で空き家問題に悩む家主や地主から信用を得て手掛けたなは市場振興会(新里俊一理事長)が、2015年に同通りにある「恵比寿珈琲」をオープンさせたのが始まり。

 わずか「2坪足らず」の恵比寿珈琲を繁盛店にし、店舗価値を高め、その後も向かいに「鶴亀商店」を開店させた。そして毎週日曜夜に開催した「えびす夜市」で人を呼び込んだ。イベント出店した若い経営者たちは近隣に10店舗をオープンさせ、空き店舗通りを活性化させた。

 また恵比寿珈琲の隣店が倒壊寸前のため解体し、その跡地に客席を設け御利益庭園を展開した。御利益庭園は段差を少なくして車椅子でも利用可能で、アーケードから見える青空も魅力だ。

 同店の目玉はプレミアムクラフトビール「75BEER」(ナゴビール)で、公道も走ることができる「ミニビアカー」から入れるビールは大人気。

 新里理事長は「地域住民から、街が明るくなって安心していると喜ばれている。街の中のオアシス的な開放感を味わってほしい」と来場を呼び掛けた。

 同市在住の川畑剛一郎さん(40)は「開放感があり、子ども連れでも気を使わなくて利用できるのがうれしい」と話した。

 雨天時は休み。木曜定休。問い合わせは(電話)090(9656)6155。
 (喜納高宏通信員)