米軍の物資が基地外に落下 沖縄・伊江島でパラシュート降下訓練 米軍「プラスチックケースのようなもの」


この記事を書いた人 問山栄恵
米軍伊江島補助飛行場で行われたパラシュート降下訓練。降下中、パラシュートが接触する米兵=2018年12月4日、沖縄県伊江島

  29日午前11時40分ごろ、米軍伊江島補助飛行場で実施されていた米軍のパラシュート訓練で投下された物資が同飛行場のフェンス外にある民間地に落ちた。正午ごろ、米軍から伊江村に連絡があった。

  村によると、落下地点は飛行場のゲートから約2~300メートル離れた提供区域外の場所で、村真謝または西崎付近とみられる。午後12時10分ごろ、村担当者が現場に行ったが落下した物体はすでに回収されていた。米軍は「プラスチックのケースのようなものが落下した」と説明しているという。

  昨年10月にも同基地上空で降下訓練中の米兵が、提供区域外にある県所有の伊江島空港に2日連続で着地した。米軍伊江島補助飛行場でのパラシュート降下訓練は1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告によって合意されている。伊江島では、米軍の降下訓練中にフェンスの外に物資や兵士が落下する事故がたびたび起きている。【琉球新報電子版】