北海道で首里城正殿よみがえる もんべつ流氷まつり メイン氷像で再建応援


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 米倉 外昭
「第58回もんべつ流氷まつり」のために制作された首里城正殿の氷像=8日、北海道紋別市(紋別観光振興公社提供)

 北海道紋別市で8日から始まった「第58回もんべつ流氷まつり」(同実行委員会主催)で首里城正殿を再現した氷像が展示されている。昨年10月末の首里城火災を受け、実行委が今年のメイン氷像に首里城正殿を選んだ。陸上自衛隊の協力で1月13日から26日間かけて制作した。

 首里城正殿の氷像は高さ約10メートル、幅約20メートル、奥行き約9メートル。市内の池から切り出した35センチ四方、長さ70センチの天然の氷柱約4500本を使用した。夜は首里城をイメージし赤色にライトアップされ、氷像が染まる。

 龍柱や瓦なども精密に再現されており、来場者から感激の声が上がっているという。同実行委事務局の宮田裕史(ひろし)さん(52)は「北の遠方から沖縄の方々を応援したい。氷像を見てもらい首里城再建支援につなげたい」と話した。流氷まつりは11日まで。同市海洋交流館横の駐車場で開かれ、会場には首里城再建支援の募金箱も設置されている。