卒業式の縮小を要請 新型コロナウイルス 沖縄県教委が各校に通知


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 沖縄県教育委員会は25日、新型コロナウイルス(COVID19)の感染拡大を受け、卒業式など学校で行われる行事の規模縮小や時間短縮などを求める通知を県内の幼小中高校向けに出した。3月1日に卒業式を予定している県立高校では、規模縮小の検討を始めている。

 県教委が出した通知文書は「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を踏まえた本県公立学校等におけるイベントや行事の開催について」。「一律の自粛要請を行うものではない」とした上で「できるだけ少人数、短時間で行うこと」を要請しており、発熱や基礎疾患のある参加者の参加自粛なども求めている。

 イベント開催の再考を促す厚生労働省の国民向けメッセージを受け、文部科学省は22日付で各都道府県教委にメッセージの周知を依頼していた。

 県立高校の卒業式は、卒業証書授与などを行う第1部と、生徒が主体となって思い出のアルバムなどの催し物を出す第2部に分けて開催するのが慣例となっていて、第2部の自粛や縮小を検討する高校が出始めている。

 県立北中城高校の岩崎勝久校長は「在校生の参加を控えると、第2部ができなくなる。一生に一度の晴れ舞台なのでやらせてあげたいが、縮小も検討しないといけない」と板挟みの心境を語った。