泡盛「オトーリ自粛を」 沖縄・宮古島市長、コロナ阻止へ呼びかけ


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 【宮古島】全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く現状を受け、宮古島市の下地敏彦市長は3日、市役所で会見を開き、感染防止のため市民に協力を呼び掛けた。多人数での集会・宴会の延期や中止、酒席で泡盛を回し飲みする地元の作法「オトーリ」の自粛を呼び掛け、手洗いとうがい、咳エチケットの徹底も訴えた。3日現在、県内でのコロナウイルス感染者は11人、宮古島での感染者は出ていない。

 下地市長は宮古島を訪れる観光客についても、海外渡航歴がある人や発熱など健康状態に不安がある人について「自粛してほしい」と訴えた。

 市によると、市民からは「観光客を島に入れないでほしい」や「空港を閉鎖してほしい」などといった要望が市には1日十数件届いているという。

 下地市長は宮古空港や下地島空港に熱を感知するサーモグラフ設置を県に要請しているとした上で「熱を感知しても、国内移動の場合は移動を禁止する法的根拠がない。また宮古圏外からの入域を制止、制限する権限もなく、島に来ないでとは言えない。皆さんの自主性に頼らざるを得ない」などと説明した。