陸自式典「延期要請を」 宮古地区医師会、市長に文書


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3月、宮古島駐屯地内に搬入された陸上自衛隊の車両=宮古島市上野野原

 【宮古島】宮古地区医師会(竹井太会長)の岸本邦弘副会長は3日、陸上自衛隊第15旅団が5日に予定する宮古島駐屯地編成完結行事の延期を市に求める要請文を下地敏彦市長に手渡した。新型コロナウイルスの感染防止が狙い。下地市長は「市としてもすでに延期要請をしている」と答えた。

 宮古島駐屯地は2019年3月に新設。宮古警備隊約380人に加え、今年3月にはミサイル部隊240人を配備し、700人規模になった。
 医師会の岸本副会長は「宮古島は医療資源に乏しく、新型コロナ感染の不安が島内に広がっている。隊員だけで700人が集まるような行事を開催し、万が一、感染者が出たら大変なことになる」と話した。その上で「国は国民にイベント開催の自粛を求めている。本来なら国が率先して延期するべき」と指摘した。