辺野古ゲート前の警備「濃厚接触の面から懸念」 赤嶺議員が指摘 防衛省「継続」


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名護市辺野古の新基地建設現場

 【東京】「キャンプ・シュワブゲート前では警備員がスクラムを組むような状態で立っている。濃厚接触の面からも懸念が持たれる」。7日の衆院安全保障委員会で、赤嶺政賢氏(共産)が名護市辺野古の新基地建設と新型コロナウイルスに関してこう指摘する一幕があった。工事を止める判断を促したが、河野太郎防衛相は「一日も早い普天間(飛行場)の危険性除去と、抑止力維持のためにこの工事を行っている」と答え、国土交通省の措置に沿って引き続き進める考えを示した。

 新型コロナの影響で、国交省は2月に受注者の意向を踏まえて公共工事を一時中止にする方針を示している。防衛省でも同様の対応を取っているが辺野古の工事では受注者から中止を求める意向は示されておらず、埋め立て土砂の投入などの作業は続いている。防衛省の鈴木敦夫整備計画局長は7日の委員会で、防衛省全体では、これまで最大で工事8件、業務20件で中止措置があり、現在でも工事6件、業務12件を中止していると説明した。