辺野古工事の警備員にもマスクを ヘリ基地反対協議会、コロナ感染防止へ要請


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ゲート前の警備員のマスク支給を申し入れる文書を手渡す仲本興真事務局長ら=8日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【中部】ヘリ基地反対協議会の仲本興真事務局長らは8日午後、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前などで警備にあたる作業員らへのマスク支給を求めた。また国土交通省が示す公共工事の一時中止の方針に沿い、新基地建設の工事作業を中止することも要請した。

 面談した梅谷晋平調達計画課長補佐は、警備会社が再利用可能なマスクを確保し、警備員は7日から着用していると説明。「咳エチケットやうがい手洗い、アルコール消毒などの徹底を指導している」と述べた。

 またクラスター感染などを避けるため「工事関係者には会議を控え、メールなどで対応するよう指示している」と説明した

 市民らは警備員が着用するマスクに隙間があることから、感染予防の不十分さを指摘。継続する工事について「作業が続く限り抗議行動をせざるを得ない。命を守ることを優先し、工事を中止してほしい」と訴えた。【琉球新報電子版】