返還合意しても離着陸回数減る兆しなし 苦情相次ぐ米軍普天間飛行場


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 【宜野湾】米軍普天間飛行場の返還が合意され24年となるが、宜野湾市民の基地負担は減っていない。昼夜を問わない米軍機の飛行は特に外来機を中心に増加傾向にあり、市への苦情も日々相次いでいる。

 直近は早朝に日米の国歌が大音量で流れることへの苦情が増加し、地上デジタル放送の受信障害に関する苦情も根強い。

 飛行場における米軍機の離着陸は2019年度は、集計中の3月分を除いて1万5285回。うち外来機は既に18年度を上回る2439回となっている。19年度の苦情件数は507件だった。うち国歌に関する苦情が77件、地デジに関する苦情は13件となっている。

 市は地デジに関する苦情の情報を市民から集め、20年度に防衛省の補助金を活用して対策工事に取り組む。