【電子号外】夏の甲子園中止 戦後初、コロナ影響


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 日本高野連は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンラインで第102回全国選手権大会の運営委員会と理事会を開き、兵庫県西宮市の甲子園球場で8月10日から開催予定だった夏の甲子園大会の中止を決めた。中止は戦後初めて。今春の第92回選抜大会も新型コロナ禍で史上初の中止となっており、戦争での中断を除いて、史上初めて春夏連続で甲子園大会が開催されない。

 緊急事態宣言が5月14日に39県で解除されたが、部活動再開のめどが立っていない地域もある。8都道府県は宣言が継続しており、出場権を懸けた地方大会全ての開催は難しい状況となっている。

 4月には全国高等学校体育連盟(全国高体連)が、今夏の甲子園大会と同時期に開催される予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)を史上初めて中止とするなど、高校スポーツ界に影響が広がっていた。

 全国中等学校優勝野球大会として1915年にスタートした全国高校野球選手権大会で、中止は米騒動が勃発した18年の第4回、戦局悪化の影響による41年の第27回大会以来、3度目。42~45年は戦争で中断した。