辺野古埋め立てに糸満からも土砂調達か 防衛局が沖縄本島南部を追加


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防衛省が県に設計変更を申請した名護市辺野古の新基地建設現場=22日、名護市のキャンプ・シュワブ沿岸

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て用土砂の調達場所について、沖縄防衛局が本島北部のほか、本島南部を追加したことが25日分かった。市町村名は明記していないが、糸満市の採石場とみられる。同局が県に提出した設計変更承認を求める申請書に記載されていた。県は25日、申請書について56項目の修正を求める文書を同局に送った。

 防衛局は変更承認の申請書で「北部地区」「南部地区」で土砂を採取すると記した。変更前は「本部地区」「国頭地区」だった。県は鉱山の場所を具体的に示すよう要求している。

 申請書に掲載された地図には調達場所として糸満市とみられる地点を明示している。防衛局は土砂の調達可能量を確かめる2014年度の調査で、本部町や名護市、国頭村に加え、糸満市の採取場所2カ所を追加していた。