辺野古埋め立て土砂を割高発注 防衛局、護岸設定の2倍以上で


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名護市辺野古の新基地建設現場=4月22日、名護市のキャンプ・シュワブ沿岸

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について、沖縄防衛局が3月に追加発注した埋め立て工事の土砂単価が運搬費を除いて1立方メートル当たり4360円で、護岸工事で設定された土砂単価(1立方メートル当たり1870円)の2倍以上割高であることが29日までに分かった。沖縄平和市民連絡会メンバーで土木技師の北上田毅氏が情報公開請求で入手した工事の特記仕様書で明らかになった。

 17年度発注の埋め立て工事で土砂の単価は当初5370円で、護岸工事の土砂単価の3倍だった。政府は当時、那覇空港の滑走路増設事業などによる需要増加を理由にしていた。那覇空港の工事が終わり、今年3月に17年度の発注分も含めて4360円とした。