タカマーミやターイユ飼育 名護市の座間味さん沖縄の在来生物つなぐ 無料配布も実施へ


この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学
トーナージャ(田ウナギ)をすくって見せる座間味眞さん=26日、名護市屋我区

 【名護】在来のメダカ(方言名・タカマーミ)やフナ(ターイユ)、クワガタムシやカブトムシなどが、なかなか見られなくなる中、名護市屋我の座間味眞さん(70)は、このような淡水魚や昆虫を、長年趣味で累代飼育し繁殖させている。魚類ではメダカやフナの他、トウギョ(トーイユ)や田ウナギ(トーナージャ)、ドジョウ、昆虫ではオキナワマルバネクワガタやヤエヤママルバネクワガタなど数種類を飼っている。

 座間味さんは約40年前、車エビ養殖をするために那覇市首里から名護市へ移住。50代に健康を損ねたことから人生観が変わり、28年間続けたエビ養殖事業を廃業。子どもの頃から好きだった昆虫や淡水魚の飼育を始めた。今では「いちむし会」という同好会の仲間と共に、地域の子どもたちや県内の小学校などへ、育てた魚や昆虫の無料配布も行っている。

 「餌代や管理費を年金で賄うのは大変。でも子どもたちが少しでも小さな生き物に興味を持ち、大事につないでいってもらえればそれでいい」と笑いながら話した。

 「いちむし会」によるメダカやクワガタ虫(幼虫)などの無料配布が、6月14日午前10時から午後4時まで、市真喜屋運動広場駐車場で、ドライブスルー形式で行われる。問い合わせは(電話)090(3793)3896(座間味)。(嶺井政康通信員)