票上積みへ懸命 県議選 三日攻防、候補者訴え


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強い日差しが照りつける中、スポット遊説に向かう候補者にガンバロー三唱で気勢を上げる支持者=4日午前8時すぎ、本島内

 7日投開票の第13回県議会議員選挙は4日、選挙戦最終盤の「三日攻防」に突入した。新型コロナウイルスの影響で総決起大会などの大規模集会が中止を余儀なくされる中、各候補者や運動員は街頭に繰り出し、支持を呼び掛けた。無投票当選が決まったうるま、浦添、名護、石垣の4市区を除く9選挙区36議席を52人の候補者が争う。玉城デニー県政の中間評価に位置付けられ、与党が過半数を維持するか、野党・中道が逆転するかが注目される。

 各候補者は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題や、経済振興、子どもの貧困対策などでそれぞれの政策を訴えた。

 真夏日となった沖縄県内。真っ黒に日焼けしたある候補者は「油断せずに最後まで戦い抜く」と額に汗をにじませ、必勝を誓った。

 本島中部のある候補者は、精力的に遊説をこなした。「沖縄の未来がかかった大事な選挙だ。県政を支えるため県議会で働かせてほしい」と呼び掛けた。

 ドライバーから手を振られ「これまでにない手応えを感じた」と笑顔を見せつつ、足早に選挙カーに乗り込み次の遊説場所に向かった。

 本島南部では、別の候補者が額に汗を浮かべてスポット演説を繰り返した。「南部の発展は県全体の発展につながる。国とのパイプ無くして発展はない」などと国と連携した振興策の重要性を訴えた。

 演説後は「投票率はどうなるのか」と有権者の動向を気にしていた。