那覇空港に旅行者相談センター 沖縄県、観光受け入れ再開アクションプラン


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 観光客の受け入れ再開に向けた新型コロナウイルス感染症の水際対策として、沖縄県は5日までに、那覇空港に「旅行者専用相談センター」を設置することを決めた。国内線手荷物受取所に設置するサーモグラフィーで発熱者が検知された場合に、保健所への連絡や医療機関での検査の受診などを旅行者に促す窓口となる。

 県をまたいだ移動が全面解除となる19日までのセンター設置を目指している。

 県は5日、県医師会や観光関係団体など県内17団体を集めた「安全・安心な観光地づくりに関する対策会議」の第3回会合を那覇市内で開き、「旅行者受入体制に関するアクションプラン(仮称)」の骨子を提示した。

 アクションプランは「観光客が安心して訪れ、県民が安心して迎え入れられる観光地づくりを推進」することを基本コンセプトに据え、水際対策の取り組みや市中感染の防止対策、情報発信・伝達・収集などの5項目について、具体的な対策や各機関の役割分担をまとめる。

 那覇空港への旅行者専用相談センターの設置は、水際対策の一環で説明があった。空港で感染懸念者が出た場合には、センターで感染拡大防止の措置を図りながら、PCR検査などを実施する医療機関まで送り届ける対応を取るとした。

 11日の次回会合までに対策の詳細やセンター設置にかかる予算や人員配置などの内容を固め、アクションプランを最終決定する。