辺野古工事12日に再開 選挙結果に反し強行


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
名護市辺野古の新基地建設現場(資料写真)

 沖縄防衛局が12日に名護市辺野古の新基地建設に向けた作業を再開させる方向で、準備を進めていることが9日分かった。関係者によると、15日ごろ土砂運搬も再開する。新基地建設の業務に携わっていた受注業者の作業員1人が新型コロナウイルスに感染し工事を止めていた。7日に投開票された県議選では新基地建設に反対の当選者が過半数を占め、選挙結果に反する工事強行に反発は必至だ。

 複数の関係者が明らかにした。4月16日に建設に携わる作業員1人が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、防衛局は同17日から工事を止めた。政府は「受注者や米軍の間で現場の調整を行いながら、沖縄防衛局が適切に判断する」(菅義偉官房長官)と説明していた。

 県議選では新基地建設に反対する当選者は中立の公明、保守系無所属を含めて29人に上った。