高校入試、出題範囲に変更なし 県教育庁「コロナ第2波あれば見直し」


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 来春実施の県立高校入試について、新型コロナウイルスで休校が続いたことを踏まえた上で、沖縄県教育庁が現時点で出題範囲を変更しない方針であることが12日、分かった。ただ、新型コロナの第2波が発生した場合には「生徒に不利益が生じないよう配慮する」として、状況に応じて見直す姿勢も示している。日程など実施要項の詳細は7月下旬ごろまでに決定し、発表する。

 臨時休校で影響を受けた授業時数に関して、県教育庁は、夏休みの短縮や土曜授業の実施、学校行事を授業に振り替えることで補うことができるとしており、来年度の入試で出題範囲を縮小するなどの必要性はないと判断した。

 しかし、学校関係者からは第2波の発生や、それに伴う臨時休校の可能性を不安視する声も多く、同庁にも再び休校となった場合には、出題範囲を「配慮してほしい」との要望が上がっているという。入試日程や実施方法、感染対策が必要となる会場設営などの詳細は現在、最終調整している。

(下地陽南乃)