沖縄戦伝承に必要なこと 「学校現場での取り組み」43% 本紙・OTV・JX通信県民意識調査


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 琉球新報社は21日までに、沖縄テレビ放送(OTV)、JX通信社と合同で戦後75年の「慰霊の日」を前に電話による県民意識調査を実施した。

 「沖縄戦の体験を伝承するために必要なこと」に関する回答では「学校現場での取り組み」が43・34%で最も多く、前回調査より2・1%ポイント増えた。「行政による平和関連事業の充実」は1・3ポイント減って21・47%だった。「戦争体験者やその継承者による語り継ぎ」は2番目に多い24・06%だったが、前回より7・3ポイント減った。「分からない」が前回より5・3ポイント多い7・16%。「必要ない」は前回より1・2ポイント増の3・98%。

 「学校現場での取り組み」と回答した人の割合は子育て世代の30代で最も高く、55・17%だった。「戦争体験者やその継承者による語り継ぎ」と答えた人を世代別で見ると、70代以上が最も高い35・92%で、20代が33・33%で続いた。戦争体験者を含む世代と、最も若い世代が他の世代より「生の声」による伝承を望む結果が出た。