同世代が戦のまっただ中にいた…「もし自分だったら」 高校生が平和学習


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沖縄戦に関する展示を見学する南部農林高の生徒=18日、南風原町立南風原文化センター

 【南風原】県立南部農林高(豊見城市)は18日、南風原町で校外平和学習を行った。1~3年の生徒15人が南風原文化センターを見学したり、周辺の戦跡を巡ったりして慰霊の日を前に、沖縄戦への理解を深めた。

 生徒は南風原町津嘉山で弾痕の残る石塀を見学。文化センターでは沖縄陸軍病院壕に関するDVDを鑑賞し、展示を見学した。生徒はワークシートに記入しながら学び、その後、学校で班ごとに壁新聞を作成、掲示した。

 2年の奈良あさひさん(16)は「壕の中で重傷者が青酸カリを渡され、自決を強要されたという話が一番印象に残った。『もし自分だったら、どんな気持ちだろう』と想像した」と話した。1年の國吉英司さん(15)は「戦争の悲惨さを改めて実感した。自分たちと同年代の人が沖縄戦のまっただ中にいたことに驚いた」と語った。