辺野古に民間併設、自衛隊管理も…元防衛相の中谷元氏 新基地利用法で3日に知事面談


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中谷元・元防衛相

 【東京】中谷元・元防衛相は30日、琉球新報のインタビューに応じ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設について、現行の建設計画を進めた上で民間機の飛行場を併設する「軍民共用」にすることや、自衛隊が管理できるよう計画修正を模索すべきだとの考えを示した。

 3、4日に来県し、玉城デニー知事との面談を申し入れているほか、名護市と宜野湾市も訪問する。辺野古移設を巡る国と県の対立を念頭に現状打開に向けて働き掛けたい意向だ。

 現行計画の修正については「軟弱地盤があり、あと12年かかるという状況の中で、どうせ造るなら、もともとあった北部の(民間)飛行場計画もできるかどうか、考えてみる価値があるのではないか」と話した。稲嶺恵一元知事も求めていた「軍民共用」を復活させることで沖縄側の軟化を促したい狙いがあるとみられる。

 県と国の関係については「このまま平行線で行くより、もう一度話し合いのきっかけができて政府も沖縄に寄り添い、沖縄の方も現状をどうするかを考えてもらう機会は必要で、話し合いの場が持てればいい」と話し、対話の場の模索に尽力したい考えも示した。