米軍普天間のコロナ感染は5人 クラスター発生か 基地外で接触の可能性も


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米軍普天間飛行場のゲート前で待機する米兵=7日午後5時17分、宜野湾市大山

 米軍普天間飛行場で軍属が新型コロナウイルスに感染した件で、感染者は5人だったことが8日、明らかになった。沖縄県が米軍に確認して公表した。5人以上の「クラスター(集団感染)」に当たる恐れがある。その場合、在沖米軍施設で初めてとみられる。県によると、一部または全員が隔離措置を終えた後に発症した。自由に移動できる状態で、基地の外に出ていた可能性もある。

 隔離期間の終了後に発症した軍属について、隔離を解除した後の行動歴は不明。県民と接触したかどうかを含め、県が米軍に情報提供を求めている。感染者が所属する組織で100人以上を対象に検査を実施している。

 玉城デニー知事は「県外から入ってくる軍人や軍属の状況について、私たちに情報が一切ないことが問題だ」と述べ、日米両政府に詳しい情報提供を求める考えを示した。