コロナ感染の20代女性観光客 東京で感染か、受け入れ方針は変わらず


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 沖縄県は9日、東京都在住で旅行で県内に滞在していた20代の女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。女性は今月3日に県内でせきなどの症状が出たため、4日に県内の感染症指定医療機関を受診し検体を採取。保険診療による検査で8日夜に陽性を確認した。県は東京で感染したとみている。

 20代女性は現在、中部保健所管内に滞在しており、中部の指定医療機関への入院を調整中。患者の行動歴や接触者は現在、同保健所が調査している。

 県は先月19日以降、東京など6都道県からの来県自粛要請を解除している。県の糸数公保健衛生統括監は2日続けて新たに感染者が出た背景に「渡航が自由になった影響はあると思う」と述べた上で、観光客受け入れの方針に変わりはないとした。

 玉城デニー知事も8日、観光客に「体調管理をし楽しい時間を過ごしてほしい」と呼び掛けた。

 東京都では9日、新たに224人の感染者が確認された。県が設定している現在の第1段階の警戒レベルでは、感染地域からの渡航者の外出自粛を要請することになっているが、東京が感染地域に当たるかどうかについて、糸数統括監は「今の段階では感染地域としてみなす決定はなされていない」と述べた。