北谷町議会「容認できぬ」 コロナ対策で米軍がホテル使用に


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努

 【北谷】新型コロナウイルスへの対策として米海兵隊が人事異動者の隔離施設に北谷町内のホテルを借り上げたことを受け、北谷町議会(亀谷長久議長)は17日、臨時会を開き、抗議決議と意見書を全会一致で可決した。出入国する米軍関係者について米軍施設内での隔離と管理を求めた。同町議会の代表らは近く沖縄防衛局を訪れ、抗議・要請する。

 抗議決議と意見書では、町民が一丸となって経済の回復に取り組む中での隔離措置は「努力をむげにし、町民に多大な不安を与える」と強調。約300万人の感染が確認され、死者数も13万2千人を超える米国からの移動者を基地外で隔離することは「到底容認できない」として、米国から沖縄への移動の中止と感染拡大防止のために米軍基地の閉鎖などを求めた。

 同日は併せて、5日に町宮城で発生した在沖米空軍兵による道路交通法違反(酒気帯び運転)と9日の嘉手納基地でのパラシュート降下訓練に対する抗議決議と意見書も全会一致で可決した。