在沖米軍の移動「日本に危険」 米政治政策研の代表が警鐘


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ジョン・フェファー氏

 【与那嶺路代本紙嘱託記者】米国の政治政策研究所「フォーリン・ポリシー・イン・フォーカス」のジョン・フェファー共同代表は17日、米外交シンクタンク「クインシー・インスティチュート」に寄稿し、在沖米軍の間で新型コロナウイルスの感染者が急増していることについて「病気の媒介となる米兵の太平洋横断移動は、日本にとって明らかに危険だ」と警鐘を鳴らした。

 フェファー氏は、米国の関心が中国への対抗にあることや、ドイツから撤退する米軍の一部がアジアに再配置されることを説明。「米国は南シナ海のような潜在的なホットスポット(危険地域)の近くに軍を配置することを望んでいる。だが同盟国は、感染の超大国の軍隊という、これまでと異なるホットスポットも懸念している」とし、同盟国にとって在外米軍が危険な存在となっていることを指摘した。

 その上で、在沖米軍内での感染増は辺野古新基地建設の「ゲームチェンジャー(状況を一変させる出来事)になり得る」とし、影響を与える可能性を指摘した。