在沖米軍新たに42人コロナ感染 累計200人超、知事「基地で爆発的感染」


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普天間飛行場=2018年12月、宜野湾市

 在日米海兵隊は24日、沖縄の米海兵隊で新型コロナウイルスの感染者が新たに41人確認されたとSNSで発表した。米空軍嘉手納基地も同基地の関係者1人の感染が確認されたとSNSで発表し、少なくとも42人の在沖米軍関係者の感染が新たに分かった。県には同日午前、キャンプ・ハンセンで2人の新規感染の報告があった。県のまとめでは24日正午現在の米軍関係の感染者数は165人。米軍がSNSで発表した人数を加えると、累計感染者数は200人を超える見込みだ。玉城デニー知事は会見で「米軍基地内で爆発的な感染が起こっている」との認識を示した。

 海兵隊が発表した41人の内訳は、普天間飛行場で27人、キャンプ・ハンセンで14人となっている。二つの米軍基地ではこれまでクラスター(集団感染)が発生しており、今回の感染もクラスターに関連したものとしている。

 県は米軍がSNSで発表した人数についても海軍病院に確認し、25日にも発表する予定。

 県は沖縄防衛局、県医師会と連携し、キャンプ・ハンセンと普天間飛行場に勤務する日本人基地従業員約900人を対象に、25、26の両日、沖縄市の県中部合同庁舎で唾液を検体としたPCR検査を実施する。

 大城玲子保健医療部長はSNSで公表された人数について「海軍病院に聞いたところ、相当数の感染者がいるということで確認中だ。41人より多くなるかもしれないということだが、確たることは言えないということだった」と述べた。関係者によると、25日の米軍関係の感染報告は57人まで膨らむとの情報もある。