PCR検査 2日間で1000件超 中部基地従業員「不安消えない」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
対象者が提出したPCR検査の検体を確認する職員ら=26日、沖縄市の中部合同庁舎

 【中部】県は26日、米軍キャンプ・ハンセンと普天間飛行場に勤務する従業員を対象とした新型コロナウイルス感染症のPCR検査を25日に続き沖縄市の中部合同庁舎の外で実施した。2日間の検査数は速報値で1006件だった。当初想定していた約800人を上回り、多くの基地従業員が検査に訪れた。

 県は25日、628個の採取容器を対象者に配布したが、精査した結果、検査数を588件に修正した。県によると、同日の検査数のうち約半数の陰性が確認されているという。26日は418個の採取容器を配布した。結果は27日以降、随時公表していく予定。

 26日は午前9時ごろから複数の従業員が検査会場を訪れた。県は午前10時の開始時間を繰り上げ、午後2時ごろには全ての検査を終了した。

 キャンプ・ハンセンで働く30代の男性は「安心感はあるが、基地内の感染拡大が収まらなければ不安は消えない」と吐露した。「今回だけでなく定期的な検査が必要だ」と話し、県や国の対応を期待した。普天間飛行場に勤務する50代の男性は「米軍は関係者への感染予防の指導を徹底すべきだ」と注文を付けた。