軽症者受け入れで宿泊施設借り上げ 那覇、宮古、八重山地域に コロナ対策補正予算を可決


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 沖縄県議会(赤嶺昇議長)は3日、臨時会を開き、新型コロナウイルス感染症対策として生活困窮者への融資や軽症者・無症状者向けの宿泊施設借り上げなどに充てるため、総額77億9752万円の補正予算案を全会一致で可決した。予算の可決を受け、県は宿泊施設の確保を急ぐ考え。

 採決の前に開かれた総務企画委員会(又吉清義委員長)では主に宿泊療養施設借り上げについて議論があった。大城玲子保健医療部長によると、県は現在、那覇市内で100室、宮古・八重山地域でそれぞれ30室ずつホテルの部屋を借り上げる予定で準備を進めている。那覇市内で借り上げるホテルは、最大で200室まで対応可能なことから、県は200室での運用を目指しているという。宿泊施設借り上げにかかる費用は4億2052万円を計上した。臨時会は、新型コロナ感染防止の観点から本会議場に入る議員を31人に絞ったほか、答弁席などに飛沫(ひまつ)防止シートを設置するなどの対応を取った。

 新型コロナに関する補正予算は今回で5度目。今回可決した第5次補正予算を含めると県の新型コロナ関連予算の総額は約1075億円に上る。