西表島で初の感染確認 石垣島のクラスターから派生


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西表島(資料写真)

 【竹富】県八重山事務所と八重山保健所は4日夜、竹富町西表島在住の10代会社員男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同日の県の発表分には含まれていない。県内の小規模離島では初めての感染例となる。町は同日夜、会見を開き、島民に落ち着いた行動を取るように呼び掛けた。

 八重山保健所によると、男性は7月27日、石垣市美崎町でクラスター(感染者集団)が発生した店舗を訪れて感染が確認された飲食店女性従業員らと西表島の屋内でバーベキューをした。総勢10人が参加していた。

 8月2~3日にかけて微熱などの症状が出て、4日に八重山病院での抗原検査で感染が確認された。竹富島からの参加者も検査を受けたほか、西表島在住のほかの参加者については、現地で検査が受けられるように関係機関が調整している。

 西大舛高旬町長は「脆弱(ぜいじゃく)な医療体制が一番の心配だ。島民にはできるだけ落ち着いて行動してほしい」と話し、改めて感染予防対策を徹底するよう呼び掛けた。来島自粛要請については「現段階では考えていない」とした。