感染急増「4連休が影響」 新規感染者、人口比で全国最多 沖縄県「人の動き止めないと収まらない」


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 7月末から県内で新型コロナウイルスの感染者が急増していることについて、沖縄県の糸数公保健衛生統括監は4日、7月23~26日の4連休直後の28日に発症する人が多発したとして、「4連休の初めの頃に感染した人が28日に発症した可能性がある。4連休の影響はあった」との見方を示した。
 28日には40人、29日も同程度の人数が発症したという。感染経路として、県外来訪者からと県民が飲食を伴う会合を開いて広まった両方の可能性があると分析した。

 3日時点の直近1週間の新規感染者数は人口10万人当たりで、23・61人に達し、3日連続で全国最多となった。2位の東京都は16・94人だった。
 県内では、7月26日には6人だった新規感染者数が、27日は18人、28日には21人、29日には49人、31日には71人と7月末から急増している。県内医療機関の病床は逼迫(ひっぱく)し、医療崩壊が懸念されている。県は7月31日に独自の緊急事態宣言を発出し、県民に県外への渡航や外出の自粛を要請した。

 糸数統括監は政府に対し「今の沖縄は人の動きを止めなければ感染は収まらない。そういう風な施策に、国も協力してほしい」と語った。