【知事会見一問一答】水際対策は国の支援が必要


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会見で記者の質問に答える玉城デニー知事=5日午後、県庁(代表撮影)

 記者会見で玉城デニー知事と報道陣とのやりとりは次の通り。

―県外からの渡航自粛は求めないのか。

 「現在のところ求めていない。沖縄県内が自粛のさなかにあるので、県外から来る人も健康観察して沖縄に来ていると思う。これからも出発前の健康観察を呼び掛けていきたい」

―間もなく緊急事態宣言から1週間だが効果は。

 「まだ陽性率が高止まりしており、気を緩めることが絶対あってはいけない。日々刻々と変わっていく、さまざまな状況の変化に対応できるように、全庁挙げて取り組んでいる」

―財政面や施策の見直しなど国に求めたいことは。

 「移入例を防ぐために出発地の空港でサーモグラフィーを行い、発熱者は問診し、必要であれば唾液に基づく抗原検査を行うなど、法的にも予算的にもしっかり取り組んでほしい。県の療養施設確保やコロナウイルス関連対策で、予算面も含めた十分な支援体制を取ってほしい。本来なら休業と補償はセットだと望む人が多くいる。しっかり国も対応すると言ってほしい」

―今後、警戒レベルの引き上げの可能性はあるか。

 「この数日間、感染者が高止まりしている。他方、専門家は今頑張れば抑えることは可能だと話していた。県民も事業者もしっかり取り組んでいる。感染拡大か、抑え込んでいるのか、疫学・行動学の観点からもデータを収集して判断していくことが肝要だ」