沖縄県内感染最多100人 コロナ初の3桁 玉城知事、家庭内予防呼び掛け


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新型コロナウイルス感染拡大を受けて会見を開く玉城デニー知事=7日夕、県庁(代表撮影)

 県は7日、新型コロナウイルスに新たに100人が感染したと発表した。1日当たりの感染者数が3桁に達するのは初で、4日の83人を上回り、最多を更新した。県内の累計感染者数は884人に達した。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は31・57人に達し、7日連続で全国最多。県はこれまでに7例のクラスター(感染者集団)を確認。那覇市安謝の特別養護老人ホームなど発生が疑われる事例も相次いでいる。玉城デニー知事は「家族からの感染事例が増えている」とし、家庭内での感染予防を呼び掛けた。

 新規感染者のうち、7人が、那覇市などが1、2日に同市松山の飲食店従業員らを対象に実施したPCR検査で判明した感染者の一部だった。検査総数は約2080件に上り、県は8日以降に残り大部分の検査結果を発表する。

 県が定めた、七つの判断指標では、4指標が第4段階の「感染蔓延期」となった。「病床利用率」が147・3%に達し、入院者数は192人で、このうち5人が重症化している。

 米軍関係は新たに嘉手納基地で1人、キャンプ・コートニーで3人の、計4人の感染が確認され、米軍関係の累計感染者は303人となった。

 玉城知事は、高齢者への感染拡大や病床数の逼迫(ひっぱく)を念頭に「無症状者や軽症者に自宅療養も導入する」とした。「マスク着用」「手洗い励行」など、家庭内での感染予防対策の8項目を改めて示した。