沖縄、コロナ感染最多159人 松山の結果含む 宮古で1人死亡【8月10日朝】


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 沖縄県は9日、県内で159人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの県の発表数としては過去最多となった。那覇市松山地域の飲食店従業員らを対象にした検査結果も全て含まれる。行政検査数は2683件。県内の累計感染者数は1127人となった。県は感染者の症状の度合いで、酸素吸入などが必要になる「中等症」の患者数も発表項目に追加した。9日現在、中等症は47人、重症は7人でいずれも入院している。宮古島市は同日、新型コロナウイルスに感染し、市内で入院していた高齢の女性が死亡したと発表した。本島地域以外でのコロナ感染患者の死亡例は初めて。

 宮古島市で亡くなった女性の年齢や感染経路など詳細については県が10日にも発表するとみられる。同市内では、市内飲食店でクラスターが発生するなど9日までに、31人の感染が確認されている。

 新規感染者159人のうち感染経路が分かっていないのは116人で、73%に達した。直近1週間の新規感染者数は人口10万人当たりで35.35人とさらに増加し、9日連続で全国最多。感染者の増加が続く中、15日までの県独自の緊急事態宣言を延長するか、警戒レベルを引き上げるかが議論されておらず、今後の県の対策本部会議で決まる。

 松山地域の飲食店従業員らを対象にした検査は、那覇市や県医師会が1、2日に実施した。2076人が検査を受け、86人の陽性が確認された。同地域では県外からの来県者によって感染が広がった可能性がある。県の発表人数には8日までに15人が含まれており、9日に残り71人が含まれた。松山関連を差し引いた9日の新規感染者数は88人で、7日の100人に次ぐ規模となっている。

 県は宜野座村の村立保育所で14人の感染を確認したとして、県内9カ所目のクラスター(感染者集団)が発生したと認定。松山の系列キャバクラ2店のクラスターは2人増えて38人、久茂地のバーは1人増えて10人のクラスターとなった。

 基地従業員は嘉手納基地で1人増えた。感染経路は「調査中」。合計は7人となった。米軍関係はキャンプ・ハンセンで3人、キャンプ・コートニーで1人の計4人の新規感染があった。米軍基地内の感染者数は計314人となった。