優しく街をともす竹あかり 「みんなの想火」全国一斉、那覇でも


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竹あかりや手作りのランタンをともして平和のメッセージを発信した「みんなの想火inおもろまち」=7月23日、那覇市おもろまちの新都心公園(山城定雄さん提供)

 ふるさとへの思いや希望と平和のメッセージを込めて、竹の灯籠「竹あかり」を全国47都道府県で一斉にともすイベント「みんなの想火(そうか)」が7月23日、沖縄県那覇市の新都心地区でも開催された。竹あかりに加え、沖縄県内各地の賛同者が牛乳パックなどで手作りしたランタン約100個をともした。

 「みんなの想火」は当初、東京五輪に合わせて世界に平和と希望のメッセージを発信しようと企画された。沖縄では、那覇市のおもろまち自治会を中心に実行委員会をつくり、県地域振興協会の助成金も活用した。

 第1部は県立博物館・美術館講堂で映画監督の林弘樹さん、おせっかい協会の高橋恵会長、那覇市繁多川公民館の南信乃介館長を招いたトークセッションがあった。米軍基地跡地を開発した新しい街、那覇新都心地区で未来に向けて人々をどのようにつないでいくかなどを語り合った。

 第2部は新都心公園「水のみちゾーン」で竹あかりや牛乳パックのランタンをともした。人々がつながり、街が持続的に発展するようにと願った。

 東村の地域活性化に取り組み、県内各地の地域づくりを応援している山城定雄さん(67)=同村=も参加し「イベントを契機に人の輪が広がれば街の発展、平和な街づくりにつながる」と期待を寄せた。
 (中川廣江通信員)