産業まつりネット開催 10月に実店舗出展、各地に分散


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オンライン開催、分散開催を決めた第44回沖縄の産業まつり実行委員会=11日、那覇市のホテルロイヤルオリオン

 今年で44回目を迎える沖縄の産業まつりを主催する実行委員会(会長・古波津昇県工業連合会会長)の会合が11日、那覇市内のホテルで開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため開催方式を変更した上で、10月24、25の2日間の日程で実施することを決めた。特設ポータルサイトを開設しオンライン開催することに加え、実店舗の出展は国際通りや大型量販店など県内各地に分散する。

 8月中に出展事業者を募集し、分散開催の場所も決める。ポータルサイトは10月初旬に試験運用の開始を予定している。

 沖縄の産業まつりは県産品の生産振興や消費拡大を目的にした県内最大の産業イベント。例年、那覇市の奥武山公園で3日間にわたり開催し、昨年は490企業・団体が出展し、延べ約28万人が来場した。

 新型コロナの感染防止対策のため今年は奥武山公園に大勢の人を集めるイベントは難しいとして、会員の意向を聞くなどして開催の方法を検討してきた。

 古波津会長は「産業まつりの本来の目的は人を集めたイベントではなく、産業振興にある。時代に合った新しい形の産業まつりにしていく」と述べた。

 ポータルサイトは出展する事業者や支援機関の出展品目などを掲載するとともに、各出展者のホームページにリンクさせ、リンク先では事業所見学や即売などを行う。

 実店舗での出展・販売は「3密」を避けるため、複数の場所での分散開催とする。開催場所は未定だが、国際通りのいくつかのスポットや県産品を販売する既存店、飲食店、泡盛酒造所、大型量販店などを念頭に置いている。