県内景気、判断据え置き 日銀8月 雇用・所得は下方修正


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 日本銀行那覇支店(桑原康二支店長)は12日、8月の県内金融経済概況(主要指標6月)を発表した。足元の県内景気について「一部に回復の動きが見られるが、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況が続いている」と前月の判断を据え置いた。有効求人倍率の低下や現金給与総額の減少から、雇用・所得情勢は「悪化しつつある」と前月の判断から下方修正した。

 同支店は感染症の第1波の下では、5月~6月初旬が県内景気の底だとしてきた。一方、7月下旬に県独自の緊急事態宣言が出されたことなどで、再度景気が下向きとなったとの声が寄せられている。

 桑原支店長は「(今月の判断は)横ばいの圏内となったが、今後は再度の下方修正、さらに二番底の展開となる可能性もあり得る」と語った。