酷暑の感染予防、ポイントは? 時にはマスク「休憩」も


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 新型コロナウイルスの沖縄県内感染者の増加が止まらず、経路不明の感染者も多い。誰もが感染したり感染させたりすることを想定した日常的な予防対策が不可欠だ。換気が悪い密閉空間や多数の人が密集する場所、間近での会話など「3密」を避ける、マスク着用、こまめな手洗いを基本として、熱中症などにかからないよう健康的に生活し、医療機関に負担をかけないポイントを、厚生労働省のホームページと県の記者説明を基にまとめた。

 ■接触を減らす

 買い物は少人数で、人の少ない時間帯を選び、商品探しに時間をかけないよう買う物を考えてから出向く。急がない物は通信販売を利用する。

 会食は県も自粛を繰り返し呼び掛けている。外食の代わりに持ち帰りや宅配を利用する。飲み会やお盆も直接集まらず、オンラインが活用できるといい。

 ジョギングなどは少人数ですいている時間・場所を選び、すぐそばですれ違わないよう注意する。筋トレやヨガなら動画を活用して自宅ででもできる。

 ■熱中症に注意

 マスク着用中は体感温度が上がり熱中症のリスクが増える。屋外で人と2メートル以上離れている時はマスクを外す。着用中も時々は外して休憩し、こまめな水分補給が必要だ。

 室内は感染予防のため冷房中も窓を開けるか換気扇を回して換気する。温度を低めに設定して室温に注意しよう。

 ■感染が心配な時

 感染した人と接触したなど感染が心配な場合、14日間は外出を自粛し、マスク着用やこまめな手洗いなど感染予防に努める。発熱や息苦しさなど症状があれば、最寄りの医療機関を受診する。医師が必要性を判断し、必要な場合は保険診療で検査を受けられる。

 県は高齢者や基礎疾患のある人以外は、症状がなければ、医療体制を守るために受診を控えるよう呼び掛けている。玉城デニー知事は「リスクの高い重症者を治療できる医療体制の維持が何より重要」と理解を求めている。