米軍ヘリ墜落16年、沖国大の現場前で集い「普天間閉鎖と平和を」


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米軍ヘリが墜落したアカギの前で平和の尊さについて声明発表があった =13日午後2時すぎ、宜野湾市の沖縄国際大学(喜瀨守昭撮影)

 【宜野湾】宜野湾市宜野湾の沖縄国際大学に米軍普天間飛行場を飛び立ったCH53Dヘリコプターが墜落した事故から、13日で16年。大学は事故が発生した時間帯に合わせて午後2時すぎ、事故現場のモニュメント前ポケットパークで「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」を開いた。

 前津栄健学長は声明で「危険この上ない普天間飛行場を即時閉鎖し、撤去することを日米両政府に強く要求し、平和を希求する沖縄の思いを世界に発信し共有されることを目指す」と述べた。普天間飛行場を使用する航空機の即時飛行中止と基地閉鎖を求める要求文を、首相や駐日米国大使ら宛に郵送する。集会は新型コロナウイルス感染拡大を受け、規模は縮小して開催された。

 また宜野湾市の松川正則市長は同日、「全面返還という約束が守られず、市民の切実な願いが置き去りにされ続けている現状と、経過してしまった時間の重みについて、全県民・全国民に考えていただきたい」とするコメントを市ホームページで公表した。【琉球新報電子版】