沖縄、緊急事態を29日まで延長 夜10時以降の外出自粛を要請


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 玉城デニー知事は13日午後、新型コロナウイルス感染症対策について記者会見を開き、警戒レベルを第3段階の「感染流行期」から最高の第4段階「感染蔓延(まんえん)期」へ引き上げたと発表した。感染拡大に歯止めが掛からないことから13日の対策本部会議で決定した。県が独自で出している緊急事態宣言も、29日まで約2週間延長した。県内全域で不要不急の外出自粛を徹底し、特に午後10時以降の外出を控えるよう呼び掛けた。県外からの渡航自粛要請には踏み込まなかった。

 玉城知事は「全世代やさまざまな社会分野に感染が拡大している。感染拡大を封じ込めるためには県民一人一人の行動が最も重要だ」と話し、県民に行動を変えるよう求めた。

 外出自粛の要請には、買い物に原則1人で行くことや、特に繁華街への外出を厳に慎むことを盛り込んだ。県民に対し、県をまたぐ不要不急の往来を自粛するよう求めている。県外からの渡航は「慎重に判断するようお願いする」と述べるにとどめた。来島自粛を求めている離島への渡航は自粛し、その他の離島との行き来も最小限にするよう要請した。

 那覇市内の飲食店の営業時間短縮や同市松山地域の接待・接触を伴う業種の休業要請は15日まで。宮古島市平良西里・下里地域、石垣市美崎町の接待・接触を伴う業種の休業は20日まで続ける。

 県内の事業者には、テレワークを積極的に導入するなど職場での対策を促している。

 県内のイベントはインターネットを利用した開催や規模の縮小、分散開催を求め、感染対策を取れないイベントは中止するよう求めている。
 県の警戒レベルを判断する七つの指標のうち「重症者用病床占有率」と「入院1週間以内の重症化率」を除く5指標が第4段階の水準に達している。