沖縄、高齢者施設の感染相次ぐ 7月以降17施設38人が感染 予防のポイントは


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 県内で新型コロナウイルス感染症が拡大する中、高齢者施設などでの感染者が増加している。県の名渡山晶子子ども生活福祉部長は13日、7月以降に本島全域の高齢者施設など計17施設で利用者と従業員計38人の感染が確認されたと発表した。名渡山部長は「市中感染の広がりが懸念されており、介護従事者や高齢者への感染につながる可能性についてもこれまで以上に高くなっている」と強い危機感を示し、感染拡大防止策の徹底を呼び掛けた。

 県立中部病院感染症内科の高山義浩医師は「自らが感染しない、感染させない」「発症した利用者を見逃さない」「施設にウイルスを持ち込ませない」ことが重要だと強調した。施設の全職員に手洗いの徹底とマスク着用、よく触る場所を定期的に清掃することを求めた。職員は出勤前や後に検温と症状がないか確認し、風邪をひいたら速やかに仕事を休むことや、医師への相談と検査を呼び掛けた。

 利用者の発熱などを見逃さず、PCR検査が陰性でもコロナだと想定し、マスクとフェースシールドの着用を呼び掛けた。デイサービスを利用する高齢者の同居家族には、本人や家族に症状がある場合は休ませることを求めた。