米軍F15部品落下「町民に危機感、憤り」 嘉手納町議会が抗議決議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
滑走路を進む部品を落下させたF15戦闘機の同型機(資料写真)

 【嘉手納】嘉手納町議会(徳里直樹議長)は13日、臨時会を開き、米軍嘉手納基地に所属するF15戦闘機の部品落下事故に対する意見書と抗議決議を全会一致で可決した。

 意見書、抗議決議では沖縄の本土復帰以降も相次ぐ米軍機の部品落下事故を問題視し、「町民は強い危機感を抱いており、米軍の整備点検および安全管理体制の欠如に対し強い憤りを禁じ得ない」と指摘した。事故発生から地元自治体への情報提供の遅れについても批判した。その上で事故原因の徹底究明と実効性ある再発防止策の構築、安全が確認されるまで同型機の飛行訓練を中止することなどを求めた。

 宛先は在日米軍司令官や嘉手納基地第18航空団司令官、沖縄防衛局など日米の関係機関で、県外へは文書を郵送する。県内機関については状況を見ながら対応を検討する。