玉城デニー知事と記者団のやりとりの要旨は次の通り。
―県外からの渡航自粛を求めなかった理由は何か。
「今は県外からの移入例よりも県内での感染拡大が多い。市中で感染が広がっている中、県民皆で頑張って感染を抑え込むことに重点を置く方がいい」
―国の支援が不十分だから踏み切れないのか。
「国の支援が不十分というより、自分たちの持ち分だ。来県自粛や休業要請には何らかの協力金が伴う。まず県内の感染者にしっかり検査し療養してもらうことが重要だ。これに加えて新たに支援を計画するなら、国に財政支援をお願いしなければならない」
―県内で抑え込んでも、県外から感染が移入するのではないか。
「県内空港での水際対策を整えている。出発地の空港でも熱を感知し必要なら検査できるようにしてほしいと国に求めている。いろんなことを想定しつつ県が今できることに取り組む」
―観光客は、午後10時以降の外出自粛の対象外か。
「県民に夜10時以降の外出自粛をお願いしている。観光客も市井の状況を見ながら判断してくれると思う」
―なぜ宣言の期間に旧盆を含まなかったのか。
「皆で2週間頑張って静かなお盆を迎えてほしいので、この2週間でお願いした」
―宣言延長は現時点で想定していないか。
「まずこの2週間頑張って皆ですがすがしいお盆を迎えられるよう取り組んでほしい」
―県経済を維持できるか。
「新たな支援策に向けた財政支援を知事会からも県からも求めている。雇用維持も非常に重要だ。安全対策を万全に取っている店を利用するなど県民と業界の関係を構築できるといい」