発がん性指摘のPFAS、はごろも小で暫定指針値超え 宜野湾市公表


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 【宜野湾】宜野湾市教育委員会は14日、米軍普天間飛行場の泡消火剤流出に関して二つの市立小学校の池などで調べた有機フッ素化合物(PFAS)の値を、市ホームページで公表した。4月調査で高濃度だったはごろも小の池の値は、5月調査も国の暫定指針値より約6倍高いため、PFAS流入対策を継続する。

 大謝名小の池は暫定指針値以下だったため立ち入り防止柵を近日中に撤去する。

 はごろも小の池は、PFASの中で発がん性などが指摘されるPFOSとPFOAの合計値が4月に1リットル当たり420ナノグラムだった。5月調査で110ナノグラム減少し同310ナノグラムとなったが、同50ナノグラムの暫定指針値を超えている。

 池は、県による調査で高濃度の値が検出されている湧き水「メンダカリヒーガー」から水を引いていた。湧き水の水をためていたタンクの5月調査では、同300ナノグラムの値も検出された。現在は湧き水から水は引いておらず、池には立ち入り防止柵を設置している。大謝名小の池は4月に最大で同51ナノグラム検出されていた。5月と6月の追加調査で暫定指針値を下回った。