インフルエンザ予防接種を全額免除 読谷村、コロナ禍の流行に備える


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 【読谷】新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、沖縄県読谷村は、これから迎える季節性インフルエンザの流行期にも備えようと、全村民対象に予防接種費用の全額を補助することを決めた。事業費は1億7218万6千円で、新型コロナ対策に関する第2次補正予算に組み込んだ。全村民対象の予防接種全額補助は県内でも珍しいという。

 予防接種支援事業は、新型コロナ感染症の第2、第3波流行を想定し、新型コロナの症状と酷似する季節性インフルエンザの罹患(りかん)者を抑制することで、医療体制の維持確保と村民の健康と生命を守ることが目的。

 村健康推進課の担当者は「インフルエンザの流行によりこれ以上、医療現場の逼迫(ひっぱく)や医療従事者の疲弊が起きたら困る。村民一人一人が予防に努めることが大事になってくる」と述べた。