沖縄、クラスター発生の店名を公表 営業再開後も7人陽性【8月26日朝】


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 県は25日、新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が発生した那覇市松山の飲食店について、ホストクラブ「DEAR'S/GENTLY(ディアーズジェントリー)」と公表した。25日時点で同店から店名公表の了解を得ていないが、感染拡大を防ぎ、利用者に広く注意を呼び掛けるため、公表に踏み切った。同店の利用者に対し、保健所や県の相談窓口コールセンターへの連絡を呼び掛けている。

 厚労省は経営者の了解が得られなくても店名を公表できるとしているが、県はこれまでクラスター発生の店名は店の了解を得てから公表してきた。今回も店名公表について保健所が交渉しているが、25日時点で了解は得られていないという。公表に踏み切った理由を県の糸数公保健衛生統括監は「この店を起点に新たな流行が始まる心配もある。感染者もかなり出ているので、これ以上の感染を抑える一つの手段として選択した」と説明した。

 県は今月1日、独自の緊急事態宣言を出し、キャバクラ2店舗でクラスターが発生した松山地域で接待・接触を伴う飲食店などに15日まで休業を要請していた。県によると、同店で最初の発症者が出たのが今月1日。その後も同店は県の休業要請に応じず5日まで営業を続け、6日から休業した。7日にも同店で新たに感染者が判明した。16日からは営業を再開したが、その後も従業員7人の感染が確認され、従業員計16人の感染が判明している。